日々、夢や目標に向かって努力を重ねているアスリートほど、練習で自分自身を追い込んでいます。
結果を残す選手は、隣で練習している人よりも1回でも多くチャレンジしようとし、1パターンでも多くの引き出しを増やそうと努力しています。
それほどまでに勝利に対して貪欲だからこそ、今の結果を残せてこれたのです。そして、そこまでやっているからこそ、うまくいかないときには本気で悔しがることができるのです。
毎日ストイックな生活を続けるアスリートだからこそ、練習の目的を見失わないでほしいと、私は思います。
これはサボっていることになりますか?
ある選手が、こんな話をしていました。
「毎日、体力がなくなるまで練習をしないとサボった気持ちになるし、練習後に罪悪感を感じるんだよね、、」
このように感じたことがある人は、きっと他にもいるのではないでしょうか?
実は私自信も、現役時代はいつも感じていました。
日々、高みを目指して追い込んでいるアスリートであれば、一度は感じたことがある感情だと思います。
では、この「サボっている」という感情はどうして湧いてくるのでしょうか?
なぜ、サボったと思ってしまうのか?
「体力がなくなるまで練習をしていないのは、サボっている証拠だ!」
このような感情が湧いてくるのには、過去の記憶や経験が影響しています。
皆さんの中に、このような経験や記憶はありませんか?
- 体力がなくなるまで練習をしていなくて怒られた
- プロ選手がボロボロになるまで追い込んでいる動画を見た
- 練習量を減らしたら成績が落ちた
- 練習をしていない仲間の成績が落ちた
- 自分より成績の良い選手が毎日ボロボロになるまで追い込んでいるという話を聞いた
このように自らの過去の記憶や経験から、無意識に思い込みは生まれてきます。
こうした思い込みが、必ずしもマイナスに働くというわけではありませんが、
思い込みを「どんな時にも」「常に」当てはめてしまうと、心身に大きな負担を与えてしまいます。
そして、「体力がなくなるまで練習をしていないのは、サボっている証拠だ!」と常に考えてしまう場合は、思い込みがマイナスに働いているサインと言えます。
毎日体力がなくなるまで練習をしたらどうなる
練習をしたときの「達成度」の指標として体力は非常に分かりやすいものです。
体力が尽きるまでやりきれば、「今日は頑張った」と思いやすく、逆に体力に余力を残して練習を終えた日は、「今日は追い込み切れなかった」と感じてしまうこともあるでしょう。
では、毎日、体力がなくなるまで練習したらどんなメリットとデメリットがあるでしょうか?
【メリット】
- 達成感や自信を獲得できる
→やりきったという感覚は、自己肯定感を高めます。 - 精神的にタフになれる
→苦しい状況でも踏ん張る力が身につきます。 - 限界突破の経験から、粘り強さを育てることが出来る
→「もう無理」と思った後に踏み出す一歩が、成長を生み出します。
【デメリット】
- オーバートレーニング症候群のリスクが高まる
→疲労が抜けなくなり、集中力や気分に悪影響を及ぼします。 - ケガや故障のリスクが高まる
→疲労が蓄積した状態では、動きが乱れやすくなります。 - パフォーマンスが低下する
→疲れ切った体では、練習の質そのものが下がります。 - モチベーションの低下・燃え尽き症候群のリスクが高まる
→「やらなきゃ」ばかりが続くと、競技そのものが苦しくなってしまいます。 - 「追い込まなきゃダメ」という思い込みが形成される
→緩急をつけた練習ができず、自分を責める思考におちいりやすくなります。
このように、体力の限界まで自分を追い込むことには、メリットもデメリットもあるのです。
練習の目的を考えよう
そこで大切にしてほしいのが、「練習の目的を考える」ということです。
- 今日の練習は何のためにやるのか
- どこを鍛えたいのか
- 試合まであと何日あるのか
- 自分のモチベーションはどうか
- 体の調子はどうか
- 天気や環境の条件はどうか
など、あらゆる要素を踏まえて「目的」を意識することが大切です。
目的を忘れてしまうと、試合で勝ちたいという本来の目標や、競技が楽しいという原点を失い、ただ体力を使い切って達成感だけを味わうための練習になってしまいます。
練習の本質は、「疲れること」ではなく「成長すること」です。
目的に沿って練習の質を高める意識を、常に持ち続けてほしいと思います。
もし、「体力がなくなるまで練習をしないとサボった気持ちになったり、練習後に罪悪感を感じる」というアスリートがいたら、勇気を出してメンタルコーチングを受けてみてください。
自分の可能性にフタをしている思い込みを取っ払うことで、今よりワクワクした気持ちで競技に取り組むことが出来ます!
一緒に、目指す目標に向かってメンタル面を育てていきましょう!
