頑張る必要ってあるのか?

はじめに|押田海斗の近況。

こんにちは!
スポーツメンタルコーチの押田海斗です。

少しずつ春に向けて暖かくなってきましたね。
新たなシーズンが始まったり、環境が変わったりした選手も多いのではないでしょうか。

私自身も、新たな取り組みとして、
インスタのリール動画で顔出しの語り投稿を始めました。

初めての試みで勇気が必要でしたが、自分の想いや人柄を多くのアスリートに届けたい、そして、パフォーマンスを高めていく上での小さなきっかけになってほしいと思い、スタートしました。

選手が競技に多くの時間をかけてコツコツ積み重ねている姿は、私の大きなモチベーションになっています。
だからこそ私も、スポーツメンタルコーチとして選手をサポートする準備を、日々積み上げています。

今日はそんな選手に向けて、
「頑張る必要ってあるのか?」
というテーマについてお話しします。

ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、今日もコラムスタートです。

なぜ頑張っているのか?

早速ですが、あなたはアスリートとして、日々目標に向かって頑張っていると思います。

朝練をしたり、夜遅くまで練習をしたり、自分の試合の動画を見返したり。
きっと目標達成のために、毎日積み上げているはずです。

そして、これまでの結果も、
「頑張ってきたからこそ」残せたものだと思います。

では、ここで少しだけ立ち止まって考えてみてください。

あなたは、なぜ頑張っているのでしょうか?

意外と考えたことがなく、
「頑張るのが当たり前だから頑張っている」
という状態になっている選手も多いのではないでしょうか。

「頑張ること=良いこと」という価値観

多くの人は、幼い頃から
「頑張ってね」「よく頑張ったね」
と言われて育ってきました。

その中で私たちは無意識のうちに、
「頑張ること=良いこと」
という価値観を持つようになります。

だから、頑張れた日は自分を認められるし、
頑張れなかった日はどこか自分を責めてしまう。

ここまでは、とても自然なことです。

ただ、この価値観が強くなりすぎると、
「頑張れない自分=ダメな自分」
という認識につながってしまうこともあります。

その頑張り、どこから来ていますか?

ここで考えてほしいのが、

「その頑張り、どこから来ていますか?」

という問いです。

一見同じように見える努力でも、
その出発点によって、メンタルの状態やパフォーマンスは大きく変わっていきます。

努力には2種類ある

人の努力には、実は2種類あります。

一つは、
「今の自分ではダメだ」という否定からの努力。

もう一つは、
「今の自分でも大丈夫だ」という肯定からの努力。

否定からの努力が生み出すもの

例えば、

・もっと強くならなければ
・結果を出さなければ意味がない
・このままでは価値がない

こう思って頑張っているとしたら、それは前者の努力になります。

この努力は、一見ストイックで素晴らしく見えます。
実際に、このエネルギーで結果を出している選手もいます。

しかし、常に「足りない自分」を前提にしているため、

・不安
・焦り
・プレッシャー

が常に隣り合わせになります。

その結果、少し結果が出ないだけで自分を否定してしまったり、
競技そのものが苦しくなってしまうことがあります。

また、「頑張っているのに満たされない」という状態にもつながりやすいのです。

肯定からの努力が生み出すもの

一方で、後者の努力はどうでしょうか。

・今の自分でも大丈夫
・すでに価値はある
・その上で、もっと成長したい

この状態での努力は、
「足りないから」ではなく「やりたいから」動いています。

だからこそ、

・ワクワク
・好奇心
・集中

が自然と生まれます。

そしてこの状態は、結果が出ても出なくても大きく崩れにくく、
長期的に安定したパフォーマンスにつながりやすいという特徴があります。

「頑張るな」と言いたいわけではない

ここで一つ、大事なことをお伝えします。

私は「頑張るな」と言いたいわけではありません。
むしろ逆です。

頑張っていいです。

ただし、
頑張る“出発点”を間違えないでほしい
ということを伝えたいのです。

頑張る順番を間違えない

「幸せになるために頑張る」のではなく、
「すでに満たされている状態から頑張る」

この順番がとても大切です。

この順番が逆になると、
どれだけ頑張っても「まだ足りない」と感じ続ける状態になってしまいます。

今の自分に価値はあるのか?

ここで、もう一つだけ考えてみてください。

もしかするとあなたは、

・今の自分には価値がない
・今の自分は幸せじゃない

と、心のどこかで思ってしまっているかもしれません。

でも、それは本当でしょうか?

あなたは、今の状態でもすでに価値があります。
そして、すでに幸せです。

ただ、それに気づけていないだけなのです。

小さな幸せに目を向ける

もしそう感じられないのであれば、
「今の自分が幸せである理由」を考えてみてください。

どんなに小さなことでも構いません。

・今日、目が覚めた
・天気が晴れていた
・誰かに挨拶をされた

こういった日常の中にある小さな出来事も、すべて幸せの一つです。

このような視点を持てるようになると、
「足りないから頑張る」という状態から、
少しずつ抜け出すことができます。

力みがパフォーマンスを下げる理由

また、多くの選手が

・勝たなければいけない
・結果を出さなければいけない

と考えています。

しかし、この状態では身体も心も力みます。

力みは、動きの硬さや判断の遅れにつながり、
本来のパフォーマンスを発揮できなくなる原因にもなります。

逆に、

・やることをやる
・あとは流れに任せる

という状態のとき、不思議とパフォーマンスは上がっていきます。

これは、「結果」ではなく「行動」に意識が向いているからです。

今日からできるたった一つの問い

最後に、今日からできることを一つだけ。

何かに取り組む前に、自分に問いかけてみてください。

「これは、足りないからやるのか?」
「それとも、すでに満たされているからやるのか?」

この問いだけで、努力の質は大きく変わります。

おわりに|自分だけは、自分を認める

頑張ること自体が問題なのではありません。

問題なのは、
「自分を否定したまま頑張り続けること」です。

私自身も、コラムを書きながら、
「幸せだからコラムを書いている」と心の中でつぶやくだけで、楽しみながら書くことができています。

もし、
「幸せだから今日も練習をする」
という感覚で努力ができたら、どうでしょうか。

日々、競い合いや評価など、周りのプレッシャーと戦っているからこそ、
自分だけは、自分をいつでも認めてあげることがとても大切です。

それだけで、メンタルは大きく変わっていきます。

そして、そのような状態で競技に向き合える選手が、
長くスポーツを楽しみ、自分らしく試合で力を発揮できる選手になっていきます。

あなたは、すでに価値のある存在です。
そして、すでに幸せです。

それを感じた上で、明日の練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

今回も、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
このコラムが、誰か一人にでも届き、役に立てたら幸いです。

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